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南方で、本土で。

 お盆の墓参で午前中に小樽に行っていましたが、今日はいうまでもなく終戦記念日です。
 このところしばらくの期間、NHKハイビジョンは1日の中でもずいぶんの時間を割いて戦争の特集をやっていたようです。
 残念ながらハイビジョンテレビは私の家族の持ち物なので、食事時にちらちら見ることが出来ただけですが、とにかく日本本土の「核」を含む空爆も凄まじいものですが、同時に南方戦線においては、不毛としか言いようが無い作戦、合理性のかけらもない軍事活動は唖然とさせられるもので、南方に送られた兵士たちはほぼどこにおいても自分の身一つを守ることさえ手一杯のような状態で、まともに戦争をやる前に自滅してしまっている。その意味で南方戦線は兵士と兵士による戦争というよりも、人災被害じゃないのか。そんな感想を持ちました。とりあえず、それらの映像から、幾つか。





 それから、こちらはマイミクさんでもあるPENLOG・ブログのwatanabeさんがMIXIで紹介してくれた空爆後の大阪、神戸、広島、長崎、東京の映像です。文字通り言葉を失い、慄然としてしまいました。
 これは何も無いところから街が立ち上がる映像ではありません。言葉通りの焼け野原にはその前にちゃんと都市の風景があったはずです。そう思うと、空爆という物理的な力は実にすさまじいことで、頭がくらくらしそうです。

 
 南方戦線での前線兵士の証言、そして空襲後の都市の惨状。これがたった64年前の日本の姿です。
 こういったものを見てしまうと、いま、仮想敵をイメージしながら熱く、勇ましいことを語る一部の人たちというのは危機意識の現われかのような言動とは裏腹に、実は「平和ぼけ」の世界だからこそ語られる議論、あるいは幻想的な発言だとしか思えなくなってきますね。

by ripit-5 | 2009-08-15 22:17 | 社会