8月6日
相変わらず蒸し暑い日々が続く。週間予報もこの1週間は曇りと雨マーク。雰囲気としては本州の6月の梅雨のような感じがこれだろうか。風もなく、じんわりと体が汗ばむ。食べ物に注意しなければ。
今日は広島原爆記念日だったのだ。不覚にもすっかり忘れていた。
原爆投下のその後を告げる、大名作「夕凪の街 桜の国」(作:こうの史代)は今映画で公開されているが、やはり原作漫画の完成度の高さを超えるのはどのような媒体も無理だろう。それだけ、この作品の重さと感動は、こうの作品の中でも、そう、素晴らしい漫画家・こうの史代作品の中でも際立って頭抜けている。
しみじみと、深く、強烈な悲しみと、そして3話ラストにおける素晴らしい感動。
人として生まれたことを思い戸惑ういまの若い人たちにも別の意味でぜひ読んでもらいたいような作品だ。
片や、「こじき(ホームレス)はごみだから」と一人の人間に火をつける若者たちもいる。彼らも周辺部に置かれた疎外を感じていたに違いない若者たちだ。彼らは悲しいことに自分に気づいていない。そして誰かを傷つける。
また、道内選出の現自民党党三役の人には核武装を唱えるような人もいる。
残念ながら人さまざまかもしれない。
でも、若い人はまだしも未来がある。
今後矯正が必要になってしまったような若い人に、出来ればこの「夕凪の街 桜の国」を読んで貰いたいものだとふと思う。自分の中の糖分がそう考える。
夕凪の街桜の国
こうの 史代 / / 双葉社
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by ripit-5 | 2007-08-06 17:03 | 日々