ザ・コーラルの新作
今までの強いサイケデリック色というべきか、難解な曲調をかなり排除し、極めてポップで、かつ硬質な楽曲をきわめた。
かなりストレートなソウル風味や、清涼感あるギター・ポップな曲調のものもありつつ、情緒的過ぎず、どこか醒めていて批評性が感じられる彼らの良さはしっかり保持している。
ホンモノのロックの系譜に彼らもいる。
心強い限り。
それにしても、思い切ったものだ。この吹っ切れ感は。
確かにきわめて60年代テイストはあるけれど、リバイバリストと言えぬ強さが彼らにはある。
それは彼らの音楽的趣味・嗜好の幅広さとも関係していよう。もちろん、楽曲作りの能力と演奏力が頭抜けていなければいけない。
彼らの場合、ボーカリストの力量も大きい。新作で、その力量が判りやすい形で発揮されている。艶がある。
それにしても、全曲すべて視聴出来る機能を配布するとは!
アルバムを購入する前に消費されても良いのだろうか?と思わず。
購入する人間を信頼しているのか、ある意味アナーキーな行為である。
実は僕はこのはりつけ機能で彼らの過去のシングル曲PVを見て、改めて彼らの楽曲の良さにしびれたと同時に、新作の素晴らしさに確信を得たのである。
アルバムはもちろん、購入いたしますとも!
by ripit-5 | 2007-08-02 17:05 | 音楽(洋楽中心)