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マークスの山

読了す。といいたいのだが。。。
やばい、最後の最後でマークスの幼少期の状況が分かっていない。。。
彼は遺書を元に強請ったのか?
おっと、ネタバレになる。

かように、きちんと読んでいない自分に愕然とする。というか、読む才覚が無いんじゃないか?

にしても、最後は全て山に収斂することだというのだろうか?
警察人も、警察組織も、マークスも。彼らみな人間の俗性を背負って。
それを重い荷物のように感じながら、山を目指してそこに救済がある?
ならばラストはもっと神々しくても。。。
おっと、まずいまたネタバレになる。

にしても高村薫の筆力には圧倒。
その後、村上春樹の作品は急に軽いものに見えて阿呆らしくなった。とみたら、82年の作品なのか。ならば仕方ないか。
僕はこの作品のいかにも翻訳調の文体が気になった。でも時代が82年ならば仕方あるまい。
ということで、近場の図書館で「海辺のカフカ(上)」を借りてきた。こちらの方は流石に時代の息吹とあっているようだが、僕には高村薫の人間の情念と描写の圧倒的な力にちょっとおかしくなった(苦笑)後なので、そんなにハルキが凄いのかまだ分からない。

なんか文化的容量が極度に疲弊しているのかも(苦笑)。

by ripit-5 | 2006-11-20 20:16 | 本・マンガなど