若者たち

ふと思い出したんだけど、少し昔、ケーブルテレビで60年代の映画「若者たち」3部作というのをやったことがあって、これがいろんな意味で面白かった。

両親がいなくて、兄弟だけが5人、とにかく貧乏暮らしなんだけど。上2人が典型的な肉体労働者、3番目が学生運動なんかしちゃうある意味鼻持ちならないインテリ、そして社会性にだんだん目覚めちゃう兄弟のうちただ一人の女性、そして予備校生の末っ子と。

とにかく家の中、絶え間の無い口げんかから取っ組み合いになるんだけど、上ふたりの生活実感主義と、大学生の社会機構議論(かなり観念的)、そして末っ子の「ちゃっかりやらせてもらいまっせ」価値観と。とにかく、5人のうち誰かと誰かが議論になるとそこに折り合いがつくかと思えば、別の誰かがまたクチを挟む。
AとBの議論がお互いの底まで食い込んでいくと、BにCが絡む。BとCの議論にDが絡む。。。最後はちゃぶ台がひっくり返り、取っ組み合いのけんか。

「ちゃぶ台ひっくり返し」。これは星一徹じゃない。一徹のイメージがあるけど、本当はこちらだろう、本家は。そして、「寺内貫太郎一家」は明らかにこれからパクっているはずだ。

「自分が大事か対社会が大事か」でツッコミを入れまくる大学生が山本圭。頭がいいけれど。。。教科書的。そして長男が田中邦衛。これがぜんぜん後の邦衛さんのイメージと変わりが無くて。悪いけどまずこれが最初に笑える。家長気取りの自己満足的家族仕切り屋なんだけど、それは本当は家族を思ってのこと。いかんせん12歳から働いているせいか、独善的に見られて兄弟たちからは著しく評判がよろしくない。でも人はいい。(泥だらけの演技をやるのが何と言ってもこの人ですw)
次男の橋本爪も何だか笑える。「ぬりかべ」みたいな身体。粗野な怒鳴り声。ある意味、今の時代一番化石的(笑)。しかしこれはこれで。。。みたいな。

三作シリーズの最後の方では、喧嘩になりそうなムードになると、飯類をかき集めてテーブルがひっくり返る臨戦体勢備えてる(笑)。意図なのか、いやそうじゃないだろうな。食い物がとにかく大事だという意識が映画には中心にあるから。これはまるまる寺内貫太郎で演じるキキキリンさんの演技に繋がってるw。

実際、ここまで相手にずけずけと入り込むぐらい「生活」が深刻で、なおかつ、「大変革を起こす」ことを信じ込んでいる。そんな作品だ。
徹底的に真面目なのだけど、それだけに変に細部が可笑しい。

経済成長と共に、外部不経済として公害問題が発生した。現代は経済成長のために、人間が外部不経済にされている。
公害は不特定多数の人のからだに被害を及ぼした。現代は多くの人に経済的・心理的被害を与えつつあるといえるだろう。

光が強調されれば、影を意識せざるを得ない。不均衡や不自然があれば。

社会中心主義の理想は死んだが、対抗軸がやはり政治にもなければやばいのではないだろうか。

突然だが、アメリカのピュアプロテスタント主義は、社会主義の自滅と共に、次は近い異教徒としてイスラム経を標的にしてしまったのだろうか。

永遠に対立構造は終わらないどころか、作られ続けるのか?
そんなことを書く、
とりとめのない今日だ。否、今日も、だ。w

PS.
監督が「フジテレビ」の人とは驚いた。何せ「楽しくなければテレビじゃない」の局、オニャンコやひょうきん族、バブル時代のトレンディドラマの局のイメージがあっただけに。
でも、オレ、そういうの全部、見まくってきたんだよなァ・・・。(オニャンコは見なかったか、あんまり)



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by ripit-5 | 2006-04-13 20:56 | 映画