ガンバレ(笑)、ナイジェル
XTCのヴァージンを離れる際に出したシングルコレクション、1977~1992。中古屋さんでとうとう入手!原価が高かったので、2500円は妥当だろう。(正確には割引いてもらって2400円。いつもすみませんm(__)m)。
なにより、シングルは彼ら、とにかく力の入った名曲ばかり。
個人的には「オレンジ&レモンズ」「ノンサッチ」を除いて、「イングリッシュセツルメント」以後の部分が抜けていたので、そのアルバム部分のイメージを補うのに、いい。
あるブログでXTCについて力強い文章を掲載されていて、ずっと気になっていたXTCのキャリア洗い直し、タイミングが良かった。
それにしても「メイキング・プランズ・フォー・ナイジェル」、邦題は「頑張れナイジェル」だったんだけど、こいつは”就職相談員ソング”だよな。思いっきりその「自分の背中が見えない善意」を皮肉ってます。
コリン・ムールディングの歌詞もアンディ・パートリッジに劣らず皮肉がきつい。メロディの分かりやすさで云えばアンディ以上だし、歌詞の皮肉の強烈さはある意味アンディ以上にわかりやすい。
このお二人は絶対、モンティ・パイソンとか好きだと思うな。
やれ、自己分析だ、職務経歴書だ、履歴書の書き方だ、面接の仕方だ、自己のキャリアを洗い出せとかなんとか。一生懸命自分の中から何か搾り出そうとしたって、入ってない財布から何か出せといってるようなもんだ。
もっと強力なものを出したら、それは出すな!というのに決まっているのに。
そんな職業相談員、真面目に学生や失業者に対応しているつもりらしいから尚更たちが悪い。というか、厄介だ。それは求職者も同じ。お互いにそんな気分になってくるのは不思議なもんで、逆に会社の採用面接官のほうが鑑定眼がどれだけあるのかはわからない。
職業相談員自身のスーパーバイズが必要だし、本当は失業体験者が就職相談員をやるべきだろう(笑)。
そんな理不尽な、というか疑問符気分になったらこの曲を頭の中で鳴らせ!チュン!バシッ。
前面に浮き上がって鳴っているギターの音とボーカルが非常に斬新で、思いっきり爽快なポップソングです。流石だね!
俺たちはナイジェルのためのプランを立てているだけ
俺たちは彼にとっての最高のものだけがほしいんだ
俺たちはナイジェルのためにプランを立てているだけ
彼にはただそれだけが必要なんだ
それでもって若いナイジェルが幸福だっていうなら
そうにちがいないさ そうにちがいない
彼は自分の仕事に満足なはずさ
俺たちはナイジェルのためにプランを立てているだけ
彼は英国の鉄鋼に夢を抱いている
俺たちはナイジェルのためにプランを立てているだけ
ナイジェルの将来は約束されたも同然
それでもって若いナイジェルが幸福だっていうなら
そうにちがいないさ そうさ
彼は自分の仕事に満足なはずさ
ナイジェルは率直なやつじゃないけど 話すのは好きさ
ナイジェルは仕事に満足している
俺たちはナイジェルのためにプランを立てているだけ
by ripit-5 | 2006-01-29 22:12 | 音楽(洋楽中心)