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ジョンとヨーコのベット・イン・ピース

カナダのドキュメントでジョンとヨーコの’69年の「ベット・イン」ドキュメントを見る。
今と違い、このある種アナーキーなまでの無防備さは何だろう?
ただただ、ジョンのヴァイタリティとカリスマ性に驚くばかり。
この頃のジョンの外に向かうパワーは尋常じゃない。というか、早死にしてしまったアーティストを含め、当時のロックフィールドのミュージシャンのエネルギーは全て前例の無いものばかりだから、その前例の無さ故に誠に自然で生き生きしているし、それだけに逆に危険な香りも強い。
ある意味、それが攻撃的な形で再沸騰したのが70年代末のオリジナル・パンクムーヴメントなんだろう。
幻想が、現実をもひっくり返すと思えるような、必殺ちゃぶ台返し。
先のディラン・ドキュメントといい、今新鮮でオドロキを感じた。いたずらに馬齢を重ねたせいもあるが。
いま、何も背景がないかのように見えるパワーを持つ存在が現れるのは難しいだろう。
余りにも情報の壁に囲まれているから。
自分もその罪をかぶる砂の一粒かもしれないが。


by ripit-5 | 2005-12-05 21:26 | 音楽(洋楽中心)