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お見事!「マネー資本主義②」

 NHKで興味深い連続ドキュメント「マネー資本主義」の第2回目。初っ端、何だか安っぽいドラマ仕立てで始まったもんで、「なんだか安い絵解きの作りかー」と。「NHKも分かりやすさ追求型かよー」と思いながら見ていたら。いやー、おみそれしました!これは見事な作り。このような巧妙なドキュメンタリー作品になっていたとは!

 タイトルは「ミセス・ワタナベ」でも良かったんだナァ。FX取引ってやつに僕ら日本人の普通の人たちだって乗っていたっていうわけなんだ。一般の人たちにの間にドルの外貨取引ってやつがそんなに普及していたなんて全然知らなかった。もちろん、日本政府が米国債をずっと買い支えてたのは知っていたけど、庶民がパソコンで為替取引とかね。こちらは全く意識の外でした。

 アメリカの政策制度のことばかりここぞとばかりに悪し様に云うのは自分もそうなんだけど、安易な発想であったんだなぁ。反省!(安い反省ばかりしているけれど。。。)

 結局、「欲望」の問題になるし、その欲望というか、リビドーというか。それがどこへ向かうのが本来的なのか?ってところに本質的な問いがあるのね。。。それに作中ドラマの「ミセス・ワタナベ」の言い分も説得力があるし。
 う~む。う~む。う~む。

 とりあえず、ルービン、グリーンスパンの物語りとサスペンスを上手く混ぜ合わせた今回のNHKスペシャルの作りに拍手。市場のマエストロ、グリーンスパンだって、「謎」解き出来なかった過剰マネーの流入。

 過剰なグローバリズムは経済の常識を乗り越え、もしかしたら新型インフルエンザの地球規模拡大も?(後者は余計)。

 いよいよ、新しい時代の新しい経済学が必要なのかも。そんな経済史の一ものがたりだよなぁ。
 (そんな気楽なもんじゃなくて、その嵐の時代に生きている緊張感は背中に感じてます。でも、このようなかたちで弛緩もさせてもらわないとやっていけないっス。)

by ripit-5 | 2009-05-17 22:18 | 社会