記者会見のオープン化はまず外務省から。

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 先日も記者会見の完全オープン化はすでに岡田外務大臣が先駆けておこなっていると思っていましたが、昨日の外務大臣記者会見において、正式に外務省では記者はフリーランスも含めて登録制で会見の出席が完全OKとなったようです。
 記者会見で冒頭に大臣が述べておられますが、いわゆる「霞クラブ」(外務省の記者会)に留保の申し合わせがあったらしく、しばらく様子見のために会見を控えていたらしいのですが、その後記者会のほうから何ら明確な意思表示が示されないため、外交の指針と伝えること、国民の知る権利を担保すると言う理由で大臣判断で今回、完全にオープン化することで決定となりました。

 特に外務省などは印象として秘匿条件が多そうな省庁の中で、その中でフリーランスや外国ジャーナリズムにも開いていくという意思と行動は大したもんです。勿論、もともと政策として謳っていたことですけれど、さすが生真面目な岡田さん。やりますね。岡田さんは自分の信条で民主党時代の自分がやってきたことを継続して行っているという気持ちなのでしょうが、結果的に、相当自分の株をあげています。
 亀井・郵政金融大臣も会見オープン化に相当前向きらしい。おそらく遠からず亀井さんもオープン化するのでしょう。今後は長妻厚労大臣や、仙谷さんや菅さんも続いて欲しいですね。そしてぜひとも首相も。

 さて、肝心の記者会見です。これから質問者のマイクのボリュームも良く聞き取れるようにして欲しいものですね。とはいえ、はっきり聞き取れる質問者もいるわけですから、マイクのせいともいえないのか。
 ぜひ質問者の方々も大きな声でハキハキと質問をお願いしたいものです。記者会見の向こう側には視聴している一般人がいるということもぜひ意識していただいて。(まぁ、この種のことに関しては私も人のことをいえませんが)。
 それから、このたびの会見はネットジャーナリズム、ネットビデオジャーナリズム、フリーランス等々の人たちは、記者クラブ開放に関係する関連質問がほとんどだったのに比べ、一般の大手マスコミがあくまで外交問題の質問のみに徹していて、二者が分かれていたのが面白かったです。

岡田外務大臣会見(平成21年9月29日) -45分


 こちらのニュースにも同様のことが書かれていますね。
J-CASTニュース フリーやネット記者が参加する「歴史的な日」 外相記者会見のオープン化が実現
 (こういったことが、わが国では歴史的な出来事なわけなのですね。う~む、感慨深い。)

 これからはフリーランスやネットジャーナリズムの人たちとの顔合わせが終わった後(とはいえ、民主党時代は会見がオープンだったわけですから、初顔合わせじゃないでしょうけど)は、ネットジャーナルやフリーランスの人たちの真髄、見せ場とすべきはどれだけ外務大臣の職務や外交に関する正攻法の質問の中で、今まで既成マスメディアがやらないできた鋭く、質の高い質問をすることによって、大手と差別化出来るかですね。そして、ぜひ岡田さんから多くの言葉を引き出すようにお願いします。「いまこの場で話す内容ではないと思います」とか「仮定の話だと思いますので控えさせていただきます」などの種類の発言を引き出すのでは駄目だと思うわけでして。岡田さんがどれだけ「話したくなる」質問が出来るかですね。

 対するマスメディアの人たちは”見事なまでに”記者会見のオープン化については質問がスルーでした。かえってそうなると不自然なほどです。外交問題に仔細に質問しているわけですから、画期的である会見の全面開放という事実がいかに質問にしずらい内容であったにせよ、何ら質問として出てこないというのも、「質問技術」として芸がなかった気がしますね。

 そして、驚くことに、地元紙では新聞のどこにも記者会見のオープン化は一字として活字が載っていませんでした。ここにおいて、自分たちの利害問題が絡んでいることがハッキリ露呈してしまいましたね。まぁ、渡邊恒雄さんが鳩山さんや平野さんに何かを語った等々の噂もささやかれていますが、おそらく現場の記者は前に神保さんがブログに書いていたように「もう民主党の公約でもあるわけだし仕方がないんじゃないか」「別に恐れるべきことでもないし」という感じになっているんじゃないでしょうかね?
 おそらく上層部や経営陣のほうが過敏になっているんじゃないか?と憶測してしまいますけれども。

 しかしこうやって、幻想が一つ一つはがれることは良いことです。前にも書いたことがありますが、それは自分の精神の自由にもつながる話です。

 現段階において岡田さんも記者会見をオープンにして、非常に誠実な対応が印象的だといっても、逆に新しい形式を明確にしたということにより、多くを語らない場面も逆に出てくることも想像出来ますから、今後、私たちは新しいストレスを外相に抱く局面も出てくるかと思いますよ、外交問題は機微な点が多いでしょうから。

 ただ、出だしとして、30分くらいの時点で仕切りの人が「ではこれで」、となったときに「もう少しやりましょう」と語った外相。私にとって、良い印象を与えてくれましたね。各省大臣がこの45分位の質疑応答をし続けることで、政治家としての資質が格段にアップしていく方向になるといいですね。その先例に岡田外務大臣がなれば良いわけです。

 神保哲生さんのブログを拝見しても、率直に喜びが伝わってきます。
 聞き取りにくい質疑の部分も含め、会見内容の活字による要旨ははこちらで。
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by ripit-5 | 2009-09-30 19:39 | 新政権

これは笑える!お見事、健康保険ロック

「Youtubeから聞こえるボイス・オブ・アメリカ」ブログさんにあがっていた笑えるメッセージソング。
ラモーンズとモダンラヴァーズを掛け合わせてパロッたような痛快なメッセージ・ロック(ってか?ってヨ!)
ヘルス・ケアの水準、日本は堂々?第10位のようです。ドイツ辺りが意外に低かったりする。先進国で順位が割と低いところが多いのには少々驚いた。上位は結構小国です。
そしてこれまた意外にも?イタリアが第2位だったりする。(嗚呼!イタリアの方々、申し訳ないっす)。

俺たちゃなんと37位、天下のUSA(どうなってんの健康保険ソング) « 100 voices

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 この人は映画も作っちゃうような才人のようでございます。
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by ripit-5 | 2009-09-24 22:11 | 格差・貧困 & 中流崩壊?

鳩山イニシアティブ

 動画があがっています。


 演説の内容はこちら。
 非常に評価が高い演説だということで、国際的にもいい印象を与えたことで民主党政権はとりあえず出足は順調(ダムの問題があるけれど)。
 反対論の経済界は「海外に転出する」なんていきまいてたけれど、「どうぞ行ってください」と思ってましたな。中国も今後Co2削減に動くし、環境に配慮しない企業はこれからの時代、もう駄目でしょう。結局、外国へ逃げても世界の印象はその企業にとって悪くなる。その意味でも国連で評価が高かったのは、いろんな意味で追い風だ。

 しかし、昼のワイドショーはもっぱらミユキ婦人のファーストレディ外交ばっかりとりあげてて、なんだかなぁ。演説を俺はまだ聞いてないんだよ。という訳でYOUTUBE探したり、BBCをあたったり(英語が全くできないんだけどねw)したんだけど、実はそっちも婦人のほうが認知度が高いんだよね(笑)。外国ではあの奥さんのほうが話題にしやすいようで、こちらと大して変わりがないことが判明。まぁ、今のところは華やかでよろしい感じでしょうが、余り走りすぎないことを祈ります(笑)。何せワタシも古典的な日本男性なもんで。しかし、率直に言って美人でありまして、魅力的にはみえる、うん(苦笑)。何となく、ファーストレディの頃のヒラリー・クリントン女史を思わせるな。意識してないか?

 ついでにこちら、岡田外務大臣の会見
 外務省は全てのジャーナリストに会見をオープンにすると冒頭で明言しております。

 ワイシャツ姿が涼しげでよろしい。というのは本日、こちらは急な暑さでぐったり。とても外に出る気にもならずお家でグダグダ。12時間拘束の日々の合間じゃ、出るのはきついわ。突然こんな揺り戻しがこられたんじゃあね。
 
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by ripit-5 | 2009-09-23 19:34 | 新政権

 新鮮な風が吹いていると感じる。

Excite エキサイト : 政治ニュース

 今年は両親を彼岸に墓参させることが出来なかった自分に代わって、今日、当別の叔父と叔母が里塚という所にある祖父母の眠る霊園に両親を連れて墓参に行ったようだ。晴れていて、非常に心地よい日だったとの話。そう、確かにそうだった。

 昼休みにたまたま入ったある店の店内で、長妻厚生大臣が何十年ぶりかで日本の貧困率調査を行うよう指示を出したらしいと聞いた。心の中に気持ちの良い風が吹いた。「やった!」と思った。素晴らしい。
 これで、立て続けに厚労関係は矢継ぎ早の新鮮な動きが起きた。
 ①生活保護法の母子加算復活②後期高齢者医療制度廃止③障害者自立支援法廃止④何十年ぶりかの日本の貧困率調査実施へ。 
 どうだろうか?自民党政権が続いていたら、これらのうちの一つの法案が変更されるのだってどれだけジリジリと待たされることであろうか。それがこの新政権発足後、たった4日の間で次々と公約実現のために厚労省に指示できるのだ。こころの中に住み着いていたもやもやや、苛立ちが晴れないわけはない。確かに自分は厚生労働関係の問題に興味が高いというのは、前提としてあるのだが。そして次なる大ナタは「派遣労働問題」への対処であろう。

 ①~③については、小泉「構造改革政権」の美名の中で、弱者に対する苛政への大きな転換だと思っていた法律に社会福祉基礎構造改革というのがあると常々私は感じていた。それが2000年の5月に通過したことが、その後ストレートには障害者「自立支援」という美名の下の福祉予算削減策につながったと思っている。そう、「障害者自立支援法」は淵源を「社会福祉基礎構造改革」に置いていたのだ。

 いま、2001年2月に発行された研究誌である『社会福祉士・第8号』の巻頭を飾る前厚生省社会援護局長(当時)の講演録を読んでいる。この人が「社会福祉基礎構造改革」の提案者だ。
 当時福祉は「措置」と呼ばれていたが、それが「サービス」という言葉に置き換わっていく時代の結構生々しい講演記録である。その中でこの局長は「措置」制度は憲法第25条の生存権保障が法源ではなく、憲法89条を起源としている、という論理を展開している。憲法89条というのは大意、「公の支配に属さないような博愛・慈善・教育に対して公の資金を出してはいけない」というもので、措置制度において社会福祉法人にお金を出すのは「助成」なのではなく、代わりに仕事を行ってもらうことに対する「対価」なのである。だから「措置制度」はけしてイコール公的責任なのではない。
 という、非常に奇矯で興味深い(苦笑)議論を展開されておられる。まだ全文を読んでいないので、今後じっくり読んで改めて感想を書ければ、と思います。いずれにせよ、構造改革という言葉は、すでに同時期に社会福祉の世界にも及んでいたということです。サービス、という口当たりの良い言葉の真の意味は何だったのか。

 しかし、岡田外務大臣にせよ、あの深夜の就任会見で「この後、密約問題で直接指示して参ります」といったとおりに即時モーニング姿で「日米核密約」調査の指示を出した、しかも国家行政組織法に基づく「命令」として発令したというのだから、政権の事前準備は相当進んでいたということだろう。

 本格的な政権交代とは、政治の力とはこういうことか、と得心せずにはいられない。これからぼくたちは、政治は僕らの願いをかなえるサーバントとであると、そしてそれを実行する力が政治にはあると。
 そう思えるようになればいい。そして、常にチェックと、理にかなった要望要求をしていくようにしていくべきなのだろうと思う。

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by ripit-5 | 2009-09-20 22:28 | 新政権

9月16日の記事の事実関係の誤りをお詫びします/神保哲生氏のブログなどから。

 民主党政権の発足の日、私が書いた記事の中で、鳩山首相の就任記者会見において今まで完全オープンにしていた民主党の会見を一部雑誌メディアを除いてクローズドにした一件。記事の内容ではその行為の責任はあたかも記者クラブ側にあるように書いてしまいましたが、実態は違っていて、どうやらその行為における主体は官邸側、特に内閣官房長官にあったようです。先走ったことを書いてしまい、責任を感じております。申し訳ございません。

 この問題ではビデオジャーナリストの神保哲生さんが積極的に取材しておりますので、まずは神保さんのブログ記事(9月17日)をぜひ熟読していただきたいです。
 神保氏の記事の中にもあるように、記者クラブ側(内閣記者会)は政権交代に伴い、記者会見のあり方も今までの民主党のやり方を踏襲するものと観念して、民主党に会見のあり方について実務的な連絡をし、その報告を得ての結果だったようです。以下、神保さんのブログから一部引用します。
 日本では政府の記者会見は記者クラブが主催をする「慣習」があるため、記者会見に誰が参加できるかのルールも記者クラブに決定権があります。これはこれで問題なのですが、私は基本的に記者会見がオープンにさえなれば、記者クラブごっこをずっとやっていてもらってもまったく問題はないという立場です。実は今回は、官邸の記者クラブの側でも、鳩山政権から「これから官邸の記者会見はオープンにするのでよろしく」と言われることは覚悟していたそうで、そうなれば会見のオープン化はやむなしという状態だったようです。むしろ官邸記者クラブとしては、やきもきしながら次期政権から指示が来るのを待っていたんですね。でもって、次期政権からなかなか指示が来ないので、わざわざ自分たちの方から民主党に、会見はどうするんですかと、問い合わせまでしています。

 さて、そこに政権発足直前になって、内閣記者会の方へ民主党から意思表示がありました。それは内閣記者会の「期待」に反して、なんと、今回の会見では雑誌と外プレだけに一部開くが、あとは開かなくていいというものでした。オープンにしないでいいと。

 もちろん、だからといって記者クラブ側の責任は免れません。そもそも記者クラブが自主的に会見をオープンにすれば最初から何の問題もないんですから。ただ、民主党から会見をオープンすると言われれば、もはやそれは避けられないと観念し、首を洗って待っていたら、民主党からオープンにしなくていいと言われて、オープンにするのをやめたということのようなので、記者クラブとはまた別の力が加わっていたことは明らかです。記者クラブだけではもはやオープン化の流れを跳ね返すことができないところまできていたのに、突然予期せぬ援軍が登場したわけです。

 そして、その「予期せぬ援軍」が誰かといえば、先日の朝日ニュースター「ニュースの深層」で憶測されたとおり、取材を重ねたところ、実は平野官房長官であった、ということらしいのです。
 なぜ就任会見をクローズにしてしまったのか、神保さんが懸念するとおり、鳩山さんが「裸の王様」状態だったのか、あるいは官房長官の進言なりに耳を貸したのか。(後者であればなお問題です)。

 最悪の可能性として、ビデオニュースで基本的には民主党に近い立場にあった神保さん自身が鳩山さんの故人献金疑惑会見の盲点を鋭く突いたことに神経質になっており、率直に言えば彼のような人が会見場にいて、就任会見という祝いの場で献金疑惑の質問が出されること恐れたのでしょうか。(実際は鳩山氏が指名した最後の質問者はまさにその献金問題を質問したのでしたが)。
 かように邪推すれば、最初から政治主導で、会見もすべて所管の大臣が責任を持って行う。官僚に政府の立場なり政府の方針なりを代弁させない、という「政治家主導の情報公開政治」が初っ端からして、その頂点から破れてしまったことになります。

 なぜ神保氏が記者会見のオープン化に強くこだわるかについては、もっとも丁寧な説明を神保氏自身がされているので、神保さんもブログで紹介しているユー・チューブの全編映像をぜひ見ていただきたいと思います。

 今思いつくところで、私個人の思いをいえば、記者と各省の内輪の馴れ合いが情報の独占となり、私たち政治社会の情報の受け手が本質的な部分を理解できないままでいる可能性を恐れるということがあります。「出てくるもの」と「出てこないもの」があり、「過程の情報は表に出ない」「このような法案が審議されていることが知られていない」等々があって、一般国民と政策実現の主体者との間で手に届かないような情報格差が生じることを恐れるのです。

 専門知識が専門家のみに独占され、それが専門家の既得権となる。そのような社会でもまぁ良しとするような世の中であったものが、ついに、国民の側も意識的であれ無意識であれ「それでは困るのだ」という共通認識が生まれた。その意識が強弱はあっても社会矛盾の噴出の中において生じたことが、今回の政権交代のひとつの側面として大きいのではないか。
 だからこその「政治家主導」だし、「政治家による責任ある説明責任」ではないでしょうか。そして、その流れは実際に政治主導の政策転換や政策主導として動き始めていると認識しており、私は緩やかな革命的変化、新しい清新な風が吹いているという、そんな心地よさや期待感を感じ始めてています。
 
 それからもう一つ。後日改めて書く機会があれば、と思いますが、一緒に働いたことのある友人と昨日ばったり出会い、そこでいろいろな話を聞いた中で、直近、大変酷い形での派遣先による派遣切りにあった話を知りました。詳細は彼の名誉のために、ほとぼりが醒める頃、彼の了解を得るまで書きませんが、幸い彼は労働法に詳しくて(社会保険労務士の資格を持っているということを知ったところから親しくなった間柄なのです)、公的機関と相談した上で派遣会社と交渉し、その吃驚するような対応を今後改めてもらうように道理を尽くして語ったそうです。話を聞いていて、彼の道理や筋の通し方は立派なものだと思いました。そしてつくづく思ったのは、彼は情報を持っていたし、どこに相談すればよいかも知っていたけれど、多くの似た境遇の人たちは会社の言いなりのまま泣き寝入りになっていたのではないか?ということです。彼はそのことも少々憂いていました。それはもっともだと思いました。

 今まで、あるいは現在も、人びとはやれ法だなんだと騒ぐのは青臭いことだ、と見るのかもしれません。仕事をもらえるならどんな矛盾も飲み込むべきだという人もいるかもしれません。 しかし、矛盾や、場合によっては不条理とさえいえることが、仮に放置されたままならば、いよいよ泣き寝入り程度ではすまなくなりつつある現実が存在すること。あるいは矛盾や不条理を社会の致し方ない一面として、「ドラマの一つ」「社会勉強」程度として済ますゆとりが個々人にあった、そんな成長型経済先進国としての余裕や楽観主義が無くなりつつあるということ。
 それがこの90年代以降の不況ニッポンが達した”臨界点”においての「民主党」政権へ託す”変化”への思いであると思うし、新政権発足後の新しいガバナンスの方法提示は、今のところ少なくともそれに答えようという意気込みは感じます。

 であるからこそ、今回の官房長官の防衛的なやり方はちょっとミソをつけたんじゃないか、またネットメディアの世界を甘く見たのではないか。大手メディア以外のメディアを甘く見たのではないか。すでに本日の朝日ニュースターの看板番組『パックイン・ジャーナル』でもこのメディアクローズの問題はオープニングで取り上げられていました。まだテレビでもマイナーなジャンルである衛星放送の時事ジャーナル番組とはいえ、日ごろ民放のテレビでコメンテーターを務めている人間さえ神保さんや上杉隆さんの行動と訴えを好意的にとりあげているというのがいまの現実なのです。そこに首相の女房役は気づくべきでしょう。




 で、何しろ新政権の動きはとても早くて評価を定めることはまだまだ難しい。当たり前ですね、発足して数日の内閣ですから。ただ、流れ的にはやはりオバマ政権に近いものをイメージしてしまいますね。
 外務省に関しては岡田克也外務大臣が記者会見はフリーランスを含め、完全オープン化すると表明したそうです。(「岡田外相が打ち出した「オープン記者会見」の中身・神保哲生のブログ・9月17日記事より)。
 ここから突破口となり、各省庁がオープンになっていくことを願います。中央省庁がオープンになれば必然的に地方自治体の記者会見もオープンなものになるでしょう。岡田外務大臣の決断に拍手し、仙谷大臣も就任記者会見で語った如く、「メディアポリテックス」に取り囲まれている政治家や有権者たちの事実誤認や事実認識のずれ、という弊害脱却に向けた一つの礎として省庁会見の会見オープン化を推進して欲しいものです。

 そして、最後に付け加えるなら政治家にメディアが批判されるのでは駄目で、そうなる前に僕たちのような普通の人間たちがメディアの報道や番組制作のあり方を批判していき、一番怖いのは権力者ではなく国民なのだ、という方向に行くのが正しいのだと思います。くだらないテレビは見られなくなる、あるいは批判のメールなりなんなりが集まり、製作者が頭を抱える状態になることがメディアが変わりうる最終的な方向だと思っています。
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by ripit-5 | 2009-09-19 17:26 | 新政権

閣僚就任会見

 昨日の閣僚記者会見は遅くて。夜11時くらいから始まったんでしたっけね。
 とにかく、最後の仙谷行政刷新大臣が記者会見する頃には、もう深夜2時近くでしたからね。ヘロヘロです。その頃には記者席には人がほとんどおらず。そんな状況の中で、最も語り口がしっかりしている一人であり、聞くべき内容の会見であった大臣の会見だったというのは何とも皮肉な話です。
 あの状況というのは結局、多くの記者連中は今日の朝刊に間に合わなくなるんで、ほとんど引き揚げたということなのでしょう。

 とにかく、最初の大臣の会見が終わると前列の連中が後ろに消え、そのたびごとに席が入れ替わる。しばらくして思ったんだけどね。前列の連中はその大臣の会見と質問と答えが終わったら社に戻るのか、電話で伝えるのかは知らないが、いずれにしても即時記事にするために退出するのではないかと想像するのですが、違いますかね?

 記者会見の最初の官房長官との話は「事務次官会議」の廃止と事務次官による日々の記者会見の廃止に対する記者の「情報統制じゃないか」という質問に対して、言葉は悪いけれど結構木で鼻を括るような調子で応えたりしたもんだから、何となく緊張感が初っ端から漂い始めて、これはどんな様子になるんだろう?政治家が自分の言葉で語る就任会見というものは安心して聞けるものにやはりならないものがあるのか、と民主党の「実験性」を感じたりした。続いて登場した菅副総理・国家戦略室長も緊張している様子が結構ありあり。

 ただ、数多くの記者がいろんな大臣に「事務次官会議の廃止」「事務次官の会見はしない」ということにこだわり続け、「情報統制ではないか」とたびたび聞くたび、こちらは鼻白んでくる。

な に 云って や が ん でぇ。
と。

 結局、裏返して云うと、事務次官から記者クラブの連中がネタをもらって新聞の記事を埋めているんじゃないか。その既得権がなくなることを恐れているだけなんじゃないか、と。そう思ったな。

 政治主導の内閣なんだから。
 説明の仕方がきついから多少いかがなものか?と思うけど、平野官房長官が云うところの
「(事実関係の)取材と会見は違う。取材はそれぞれがやればいいが、政治の責任を取れる人が見解を示すのが本来だ」
 というのはこの政権の内閣のあり様としては、答えとして正しいのではないか?

 会見の話に戻ると、亀井大臣や原口大臣が登壇する頃には、だんだんと会見は迫力が出てきた。記者も今までと違って能動的だ。活発に質問しようとしている気持ちを記者たちが持っている姿が今までよりは新鮮に見えました。そしてこの内閣のありようも大臣たちが記者の質問に出来るだけ応える。その心構えが持ち味なのだと見せること。今のところ、その意気込みは良く見える。
 政治は結果責任だろうが、同時に説明責任なのだということを感じた深夜の大臣記者会見だった。

 ただ。何しろ会見の始まる時間が遅すぎた。進行の人間がこうるさく「時間ですので」と口にするのが聞く側としては耳障り。大臣だって幾つでも質問に答えようと言う意気込みがあったわけだし、だいたい、最初の方の大臣がほとんど「演説」モードだったんだから仕様がない。(苦笑)。後のほうに登壇する、時間が押してしまった大臣が可哀想な結果となったわけで。

 だから午前2時ちかくに登壇した仙谷大臣が聞くべき話をしても、すでに記者席には人がいないし(苦笑)、こちらも眠くて頭が半分くらい死んでいるしw。
 ただ、頼もしいね、やはり仙石氏は一味違うな。と、素朴に思ったけども。

 だけども、もう。こうなったら一層のこと、一晩中通して会見をやってもいいんじゃないか、とさえ思ったな。進行の人間も無視しちゃってさ。もう体力・気力勝負の世界だけど、答えたい大臣と質問したい記者がとことん満足するまでいつまでも質疑応答しつづけてもいいんじゃないかと。
 ほとんど発想が革命的ですね(爆)。ワタシも相当イカレてますな。

 今日の新聞も見ても、早くも新しい政治は動いている。
 手放しで喜ぶということではないが、明らかに新しい何かが動き始めている。
 それはいま変わって欲しいぼくらの「願い」のなかで政権交代という状況の中で目に見えて動き出すことの意味のワクワク感があるということ。

 のちのち、この期待がすべて「裏切られた!」となったら僕はお詫びと懺悔で頭を丸めなければいけないですね(と、これは象徴的な意味合いです)。

 小泉政権を期待する人々の気持ちが全くわからなかった自分が今度は大きな過ちを犯して鳩山政権に期待した、ということでね。懺悔することになるかどうかはわからないが。でも、今はいってしまおう。
 現段階では、新政権に期待する、と。

 新聞と事務次官会見の関係の記述に誤りがあるなら、仮に記者の人で読んでいる人がいれば(いるわけないに違いないけど)、どうかご指摘ください。

 全部終わってふらふらになりながら床についたんだけど。
 何じゃ、全部ネットで大臣の就任記者会見、すべて配信されているではないですか!たはっ!トホホ。
内閣閣僚記者会見-政府インターネットテレビ
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by ripit-5 | 2009-09-17 20:48 | 新政権

就任記者会見・雑誌記者にも開放

Excite エキサイト : 政治ニュース

 昨日の『ニュースの深層』での神保哲生と上杉隆のやりとりの続きめきますが。 鳩山新首相の就任記者会見は雑誌記者には開放するとの事。その中にフリーランスの上杉氏やビデオニュースの神保氏が入れてくれるのかはわかりませんが、昨日の番組では神保氏は「行きましょうよ。前から本人たち(鳩山氏ら)からは問題ないっていわれてたんですから」と上杉氏にけしかけていました。その場で断られたらその続報を配信するつもりでしょうね。

 元来首相の官邸記者会見に参加・質問できるのは「内閣記者会」という会に参加している会社の連中のみで、新聞社、通信社、テレビ(NHKと民放)、地方紙(北海道新聞や中日新聞、西日本新聞ら)で構成されており、それ以外のフリーランスジャーナリストや週刊誌記者、外国人ジャーナリストは結果的に排除されていました。
 昨日の番組での神保氏の説明では、元々記者クラブ制度は、戦後圧倒的に政治に弱い新聞ジャーナリズムが政治家に質問できるだけの力を身につけるためにメディアスクラムを組んで何とか対抗できるだけの力を、というところからはじまったものらしいですね。それが慣習化し、既得権化してしまった。

 本日のタイトルどおりの記事がありますので、それを転載しましょう。
  
民主党の鳩山由紀夫代表が16日の首相指名後に首相官邸で行う就任記者会見が、雑誌記者にも解放されることが、15日、決まった。記者会見の「オープン化」を理由に同党が申し入れ、内閣記者会が受け入れた。首相会見の取材は原則として、内閣記者会の加盟社と、一部外国メディアなどが対象のオブザーバー会員に限定されており、未加盟の雑誌記者が参加するのは初めて。
 首相が官邸で行う記者会見は、日本新聞協会に加盟する新聞、通信、放送各社でつくる内閣記者会が主催している。民主党は、内閣記者会に対し、16日の首相会見に雑誌記者10~15人程度、外国人特派員10人程度の出席を認めるよう打診。記者会側は特例的な措置として了承した。
 民主党はこれまでも、代表の記者会見に関し、メディアの取材制限を設けてこなかった。   (北海道新聞・第二社会面記事より)

 まさに「ご案内の通り」ってやつで、記事を読めば分かるであろうと思う。要するに内閣記者会が主催者で、彼らの側に慣例施行の特権があり、今回の一部取材の開放は民主党側、つまり鳩山氏側から申し入れがあり、それを「特例的な措置」として記者会が了承した、とある。「特例的な措置」、とはね。。。
 いかに既存のメディアが特権化していたか、ということがわかる。

 元々この「記者クラブ」問題は、田中康夫氏が長野県知事の時代に最初に衆人に認識された問題だったけれど、権力の中心に行けばいくほど、マスメディアも自分たちのサークルで差配してたというわけだ。
 神保氏の昨日の発言では、この「記者クラブのオープン/クローズ」の話題一つ、新聞に一行たりとも記事とならないのがまたややこしいことなのだ、一般の人たちはこの問題を知らないのだから、と嘆いていたが、当然のことだが、自分たち自身に都合の悪い記事を新聞社が書くわけはない。

 いまこれから、首相指名があるが、この後に行われる就任記者会見に、出来れば神保氏が参加できる状況であることを祈る。

PS.
今回の内閣で私が特に注目する顔ぶれ
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PS.2
 先ほど鳩山新首相就任記者会見を見たところ。最初は高揚感と緊張感のためか、いつも以上に過剰敬語が気になったり、言葉にどこか不自然なところがあったけれども。
 記者側の質問に入ってからは、けっこう忌憚のない質問があり、それなりにそつなく答え得たところはなかなかだな、と素朴に思いました。今後は記者のほうも、より質問自体が首相に対しても率直なものになる期待が出てきましたし、それに応える用意がある首相なんだ、とこちらにも期待が膨らみます。
 ある年代以上の人にとっては鳩山さんからイメージするのは細川連立政権の細川首相かと思いますが、細川さんが乗り越えられなかったところがこの内閣ではスタートラインなんだ、と国民が思っていることをぜひ感じて欲しいのです。大変でしょうが、頑張ってもらいたいです。(ジミー大西風に切り返されるなら、「おまえもガンバレヨ!」と云われるところだろうね・笑)。
 これからはマイナーメディアの質問にも答えてくれる首相になって欲しい。そして一年生議員たち一人ひとりに腰を低くして握手できる細やかさと謙虚さをどうか忘れないで欲しい。(結構そんなところに人としての育ちのよさを感じてしまったもので)。
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by ripit-5 | 2009-09-16 14:06 | マスメディア

政治を科学できるか&記者クラブの開放はどうなる?

 タイトルが刺激的ですけれども。これはけさ流れていた朝のバラエティを見ていたら映し出された政治家になり立ての頃の鳩山氏の夢。それを実現出来るものなんだろうか、という意味でタイトルにしただけの話。オペレーション・リサーチだか何だかの研究をされていた人なんですってね。理科が完璧に苦手な私にはピンとこない研究だけど、まあおそらく、最適性とか合理性に関する科学的な研究なんだろうな。こういうのが人間社会にどうあてはまるのか。あるいは本人がどれだけ学んだ研究を適用しようという意識があるのか、あるいは無いのか。それはわかりませんが。

 いずれにしても、明日発足する民主党鳩山政権を疑問を呈しながら刺激的に語る、とかそんな高尚な意識あるタイトルのつもりでは全然ありません。
 ただ、休みの本日、録画していたCS朝日ニュースターの番組を見返しながら(だんだんCS宣伝になりつつありますねwすみません)、「これは日本の統治機能が相当変わるかもしれない」といまは期待感もかなり膨らんできている次第。『愛川欽也のパックインジャーナル』、そして月曜夜放映分の金 慶珠准教授による『ニュースの深層』。ゲストは飯尾 潤教授。
 それらを見つつ。

 新政権では政治主導で大臣権能が明らかに強くなる点を含め、3つの内閣の新機軸、「国家戦略局」「閣僚委員会」「行政刷新会議」。これらがどう機能し、どう政策に反映されるか。革新官僚たちを味方につけてどう国民目線の政治が出来るか。立法府外野にあって日本の内閣の権能を見つつ、それを乗り越える方法を研究してたであろう民主党が始める、あえて云ってみますが、その「実験」。それを今は前向きに見守りたい。

 それから、今度の新内閣の発足で興味深く、ある意味卑近でイヤミたらしい観点から楽しみにしているのは、マスコミが惰性で撮って(取って)きた「絵」が取れなくなってバタバタする姿をみたいという期待(苦笑)。
 閣僚任命後の大臣記者会見なし(官僚の答弁書を読まない方針のため)。事務方が上げてきたペーパーを承認するだけの朝の閣僚会議の顔合わせの絵柄なし。その代わり閣僚委員会での実務的な話し合い。

 いまだ「国家戦略局」の明確な位置づけは自分には見えてこないけど、ここにどういう人材が配置されるのか。民間人はいるのか。「行政刷新会議」ではどういう人がトップになり、民間人等々はどういう人が入るのか。ここから今まで隠されていた何かが表に出るようになるのか。

 とりあえず、それらのことが興味深い。

 今後、いろいろな意味でマスメディアが形式的な絵(画像)をとれなくなってアタフタしている姿が目に浮かぶようだ。もちろん、新政権も国民に相当斬新なメッセージを届け続けなければならないわけで、そのためにはマスメディアと敵対出来るわけもないだろうから、何らか新しい政権の新しい政務の姿や広報の方法をこれから確立していくのだろうけど。

 この際、マスメディアも原点回帰して、日々日常の自民党主体の「政務の絵(画像)」を垂れ流すのではなく(ぶらさがりは無くなるね。めでたい!)、政府ときちんと緊張感を持って対峙してもらいたい。これからは記者会見中心になるようだから、どんどん、想定外の質問をすればよいのだ。今まであまりにも政治側へ配慮したくだらない質問を若い記者にやらせすぎだった。論説委員レベルのベテランに日々の政府会見に臨ませるべきだ。本来それくらいのものじゃないのか。マスメディアの役割というのは。

 今日はその意味で今夜の『ニュースの真相』は上杉隆が司会の回だけども、時宜にかなってビデオニュースの神保哲生氏。まぁ、記者クラブ開放論者のいわばマスメディア内マイノリティの「同志」のふたり。どんな対話になるか楽しみ。

 最後に内閣大臣内定の話。最初望んだ雇用大臣は消え、次に環境大臣を望んだ福島みずほ社民党党首は、ヨリ脇へと置かれ(といったら所轄官庁が怒るけど)「消費者担当・少子化担当大臣」だという話。
 亀井静香さんも昼寝前の午後1時過ぎ段階では「防衛大臣」という話で”やはり連立政権とはいえ少数政党の位置というのは非常に厳しいものだな”とがっかりした。

 それから一転、現段階(午後4時)では亀井さんは「金融・郵政担当大臣」だと。あれれ。これなら、国民新党は万々歳。「郵政問題は一丁目一番地」と掲げた公約の大成功ではないか。どうして防衛大臣の名が流れたのか。もしかして最後に亀井さん一流の(失礼!)ゴリ押しが利いたのか?何にせよ、これは面白い。「金融」は金融財政全体の担当なのかどうかは分からないが、すでになくなった郵政担当大臣が復活しておそらく郵貯や簡保を守る役割を手にするのだろう。これは明らかに「小泉郵政選挙」に対するリベンジ、まさに「郵政闘争」大逆転劇で、同時に民主党主導連立政権による小泉政治との訣別を高らかに歌い上げる象徴なのであろう。 
 これは少し楽しくなった。同時に、「雇用は社民党の一丁目一番地」と訴えるくらいの泥臭さで社民の福島さんは粘って欲しかった。雇用も環境も担当を手に入れられなかった福島党首。これは非常に残念だ。正直なところ、やはり力量不足なのか?

 次の内閣における自分の一番の興味は何といっても厚生と労働の分野である。そして次にはCo2の削減25%を打ち出した鳩山さんの政権における環境大臣だ。「パックインJ」で下村満子さんが言っていたことで非常に共感できることなのだが、実は環境問題は温室効果ガスの話だけではない。水質汚染や食料問題、地球砂漠化の問題も非常に大きい。
 まさにグローバル時代の多様な、大きな意味で環境負荷の危機が迫っている。そこに意識的である欧州、そしてそこに行こうとする米国と並んで日本も環境問題意識の先端に立てるか。実は21世紀の最大課題の「ミクロ倫理」(臓器移植や生殖医療等の人体に関する「自己決定」問題)と「マクロ倫理」(人口増と世界資本主義化による食料、環境問題)の両面にやっと私たち日本人も意識的に立てるのか、ということなのだ。

 話が前後するけど、ついでに言うなら「厚生」と「労働」は分けて欲しい。一省庁一大臣にするには余りにも両者の問題は大きすぎる。「生活者第一」を掲げるなら、一般の人の一番の関心の位置はむろん、ここ。「社会保障」「社会福祉」の厚生行政、「労働問題」の労働行政。ともに課題を一つ解決するにも沢山の抵抗力がある中を勝ち取らねばならない。そして、勝ち取ったマニフェストに書かれた政策を、今度は両者を付き合わせする必要がある。それは「閣僚委員会」で付き合わせれば良いのではないか。こちらが勝手に望んでも仕方が無いかもしれないけれど、両方が抱える問題の大きさを考えると厚生と労働行政は別にしたほうが良いと思うなぁ。

 ああ、何だか日本もアメリカのオバマ政権に似てきた気がする。日々の会見一つとっても、鳩山首相の力量は半端なく試される。本当に日本の政治家にそれだけの力量があるのか。今まで官僚に政策で守られ、政策批判はマスメディアに守られたりしてきた自民党政権と違って、それらをすべてとっぱらい、デスクロージャーされた世界で政治をやる力があるのか。それこそ、ペレストロイカ&グラスノスチが出来るのか。

 期待と不安。両者いっぱいだけど、まずは僕は期待票に一票を投じます。

PS.
 ライブ感覚のお伝えかもしれないけれど、本日の上杉隆×神保哲生の鼎談は「ジャーナリズムの新たな幕開けか?」ということで総理記者会見のフリーランスや外国メディアを含めた完全オープン化の前祝い的な話になるはずが、どうもその話はチャラ、「無しよ」になったらしい。番組直前まで取材に走っていた神保さんが怒りに満ちた雰囲気。(これほど苛立っている姿の神保氏も珍しい)。記者会見を今まで完全オープンにしてきた民主党。それが総理就任会見では突然の記者クラブのみという、クローズシステムに逆戻りする確立性の高さを前にして、またも既成メディアと政権政党の馴れ合いが続いてしまう危機感を吐露する話し合いとなっていた。本来は記者たちが自分たちでオープンにすべきなのだろうが、メディアと政治家の馴れ合いが続くことで旧体制打破を望む国民を失望させることになる。現在、鳩山氏がこの問題に関して「裸の王様」状態ならば、おそらくネットメディア等を通じて煙があがるだろう、と。

 かようなマスメディアと権力の馴れ合い批判を放映する「朝日ニュースター」。CS局とは言え、朝日系列なのにたいしたものだ。このような番組を流してくれるから、私はこのCS局を信用する。それにしても、神保哲生氏は本当に素晴らしい。メディア内メディア批判をしてきた人だけあって政治問題に強いジャーナリストだけど、抜群に発信力がある。
 おそらく、明日の総理記者会見が記者クラブのみのクローズド会見になるのならば、既成メディアと権力の関係がいかに馴れ合いと惰性のまま続いているかの証明になるし、おそらく今週の「ビデオニュース」でこの問題に関する神保氏のニュースコメントを無料配信するだろうと思う。そのときはこのブログにも転載します。

 民主党の闘いはもちろん官僚制の見直しとか、財源の見直しとか、政策の転換とかいろいろあるわけだが、その中で政治広報を担ってしまっているマスメディアとの関係も構築し直す必要性、という点もある。記者会見は儀式に過ぎず、主となるのはスクープ合戦に結びつく記者懇だの、キーマン(おそらく官房長官)への夜討ち朝がけなどの慣習。そんなくだらないことはやめて、記者会見の場で記者との間ですべてオープン・バトルをすることが民主主義の要諦のはず。最初は人びとの多くが戸惑うかもしれないけれど、同時にそこから新鮮な風が吹く。人々も政治が本当の意味で面白いと思うようになるはずだ。(人びとの今までの政治に対する面白さは「裏に何か真意があるんじゃないか」という秘密を覗きたがる思惑、覗き見趣味の面白さだったと思うのだ。哀しいことだけど)。
 政治家・記者、両者ともにしんどいことに違いないけれど、記者会見の場で多くが白日の下に晒されることが、普通の人が政治に関心を持てる第一歩となるはず。それが一番健全なことのはずだし、かつ最も効率的なことだと思う。

 結局、自分が夕方に書いたPS部分の前の期待は裏切られるのかどうか。メディアガード(これも政治家側か記者クラブ側かどちらが主導なのか)を前にすれば、まずは雲行きが少々怪しい感じではある。
 まぁ、明日、実際記者会見が始まるまでは、まだ完全なところはわからないけれど。

以下、ニュースの深層全編。バリバリ貼らせてもらいますヨ。スミマセン。





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by ripit-5 | 2009-09-15 16:53 | 新政権

この数日の新聞記事から。

 今月は変形労働時間制で、一月の枠組みの中で12時間拘束の日が18日。休みが平日の日の今日、書き込みをしています。穏やかな秋晴れの日、散歩してネット巡回した後、ここ何日間かの新聞の切抜きして録画した「爆問学問」を見ながら昼食をとった後に昼寝。いまネットに向かっているところ。地元紙北海道新聞記事を読みながら直対応的な感想を加えた日記です。ゆえに特段深い意味をちゃんと伝える感じではございません。お気楽な感じですので、お許しを。ではまず。

9月6日・朝刊。「シリーズ評論・政権交代・6」今回の政変での意味、中島岳志さん。彼はまず今世紀に入っての「世論」の乱高下に懸念を示す。新政権ばかりでなく、今までの自民党党首の就任時人気と、その後の人気急下降も含めて。世論が激しく乱高下しているのだ。と。何かの拍子に「気分」が変われば、すぐに引きずり下ろす、と。彼は政治家もさることながら、「有権者は我慢することを覚えるべきではないか」「ぶれているのはむしろ国民の方である」「首尾一貫したモノの見方をして冷静な判断を重ねない限り、デモクラシーは成熟しない」と耳が痛い指摘。これはこのシリーズの第一回目でカン・サンジュンさんも懸念している話で、カンさんは「世論の温度の高低に政治家自身が引きずられている」「世論を高める政治家もいるが同じ政治家が世論の温度を急激に冷ましてしまい、政治家が結果的にぶれている」といった趣旨のことを語っており、こちらは政治家の姿勢を懸念する方向を示している。いずれも示唆的で、両者の観点が意味ある認識ならば、政治家に対する我々も。きっと、お互い様のところがあるわけで。何故このような「気分」の乱高下が起こり、政治家は何故にそれに歩調をあわせてしまうようになったのか。
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 いまの現状とこの現状に至っている過程を考える必要がありそうだ。もちろん、多くの人は「直感的」には何となく分かっていることなのだが、”それ”を、つまり90年代以後の「日本斜陽」時代に生きる我々一般人と政治家の感覚の両方を。理解している批評が出てくるのが待たれる。”それ”をわしづかみできている批評家の誕生を個人的には待望するところ。

 もう一つはやはり小選挙区制の問題。中島氏は専門家などが指摘するとおりで、現行制度の有権者投票の数パーセントの違いで議席数が大きく開いてしまう小選挙区制度には弊害がある点を指摘する。そして中選挙区制の復活もアリではないか、との所見も述べている。この点では政治改革に最初にかかわった「新党さきがけ」代表だったムーミンパパこと、竹村正義氏の発言も興味深い。
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 竹村氏は最初「小選挙区250、単純比例区250」の半分ずつの形を考えていた。それが小選挙区300、比例区200になり、自民党の攻勢で比例区は「ブロック制」となった。竹村氏はこのブロック制に屈したのを悔やむ。彼の正論は単純比例制であり、単純に政党の得票数の配分による比例議席である。この内容はビデオニュースの「マル激トーク・オン・ディマンド」に武村氏が出演した回で詳しくのべられている。民主党政権が生まれた今、鳩山氏に最も早く新党参加を呼びかけ、同時に民主党への入党を「排除の論理」で蹴られた竹村氏の話は大変に興味深い。(恨みがましいことを云わない好い人だ。)有料視聴なのが残念。あとは9月末発売の季刊誌「SIGHT」も要チェック。武村氏とともにさきがけの生みの親であり、細川連立政権の知恵袋だった田中秀征氏のインタビューが載る予定。また、今秋のSIGHTは湯浅誠氏も初登場の予定だ。なぜ今までノー・チェックだったのか不思議に思うのだが。
(おまけ:民主党結党時の鳩山由紀夫代表)



 おなじく9月6日・朝刊。ロンドンでのG20財務省会議共同声明記事。その声明の中では「市場機能の透明性への改善」「IMFにおける新興国の発言力を大幅に高める」「銀行の高額報酬を制限する国際基準を作る」などとあるが、どうも時代が常に進歩を何でも”良し”とする限り、このような共同声明も何かのはずみにマネーの動きがまた活発になってくると、資本主義の錦の御旗でウヤムヤのまま反故にされ、同じ轍を踏むような気がする。本来はデフォルトとかスワップとか、為替相場とか。その種のマネー資本主義自体をちゃんと統制すべきなのだ。でないとまたぞろマネーが妖怪化し、世界中を徘徊しはじめる気がする。こちらも「世論の乱高下」の比喩じゃないが、数字に踊らされる乱高下がまたぞろ始まるのではないかと恐れる。いま、驚くほどに早く、ひと頃の金融資本主義批判が減っている。だが、金融経済の自由主義の弊害でいの一番に生活被害を受けるのは一般庶民なのだ。それを忘れるわけにはいかない。

 9月9日記事。北海道内小中学校の非正規教員の69%が「雇い止め」不安を感じながら働き、なんと、1週間の総労働時間が「過労死ライン」に該当する週60時間(!)以上の教師が46%を占めるという愕然とする記事。雇用期間は1年以内が一番多く、再雇用されるか怯えつつ、半分以上が過労死ラインで教職を務める非正規の教師たち。80%が正規教員になることを希望しているが、この長時間労働で正規採用のための勉強をする時間が取れないとの話。むべなるかな。余裕の無い教師に教わる子どもが幸せになれるわけはない。教師は教科を教えるが、子どもに夢を伝える仕事でもあるのだ。夢を伝えるには余裕が無ければ話にならない。余りに問題がありすぎてコメントすべき言葉も見付からない。新政権の大きな課題の一つでしょう。社民党の福島党首は「雇用担当」の大臣を希望しているらしいが。。。どうなるか。
asahi.com(朝日新聞社):福島党首の入閣決定 社民、雇用担当相を軸に検討  

 特別ピックアップしているわけではないのだが、何だか気持ちが暗くなる(苦笑)。最後は夕刊のエッセイ。円城塔という作家が中上健次が設立した「熊野大学」で研修を過ごした話。(9月9日夕刊)
 紀伊半島、熊野新宮市は確かに熊野三山に含まれる神域。新宮市の駅前には中上健次氏が土地の名士として大きく紹介されていた。
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 自分にとっても、和歌山県田辺市から熊野本宮を目指す「中辺路古道」を歩いた日が懐かしい。とてもスペシャルな体験だった。自分のように北海道で生まれて生きるものにとっては。
 熊野三山は熊野本宮大社、熊野新宮(熊野速玉大社)、そして那智の滝(熊野那智大社)が御神体となる。この三箇所を歩くことが中世からの庶民の身浄めの夢であった。ぜひまた古道歩きはしてみたい。今度は熊野から奈良の吉野へ抜ける一番険しい道を歩く日を夢を見ている。僕はまだ日本人の原風景を知りたい思いが強い。北海道が日本や日本人のイメージと少々違う感覚がどこか抜けないし、しかしどこかで幼少時から日本人的DNAも感じるからだ。日本的原風景を身近にほとんど感じなかったはずなのに。だから「風景」を確かめたくなる。中将姫伝説のある奈良の二上山に沈む夕日を見たときも凄く感動したなぁ。ああ、旅に行きたい!(笑)。現実逃避はいかんですな。
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 今日の新聞朝刊にはまだ載っていないが、いよいよオバマ氏が国民皆医療制度を提案し、国政最大の関門に立ち向かう構えだ。日本人には正直、何とも理解しがたい国民の反対の力だけれども、国民皆医療制度が動き出せば、絶対国民はその恩恵の重要さに気づくと思う。人さまの国のことながら、オバマ氏には是非頑張って皆保険制度の道筋をつけてもらいたいもの。

Excite エキサイト : 国際ニュース


「オバマ大統領、医療保険改革で演説」 News i - TBSの動画ニュースサイト
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by ripit-5 | 2009-09-10 16:34 | 社会

新聞の論説委員にしては

良い文章を書いてますね。でも、この人もしかしたらみのもんたの番組に出ているヒゲの人?
みのさん、もういいんじゃない?田原さんもそろそろ引退なさったら?(すると後継は宮崎哲弥か?(苦笑))
本日はちょっと毒ある口調になってしまいました。夜中は人を動物的にさせるねェ。イカン、イカン。

発信箱:政治報道も変わる=与良正男(論説室) - 毎日jp(毎日新聞)
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by ripit-5 | 2009-09-10 01:02 | 社会