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考えれば考えるほど(1)

年金の問題は酷い。
同時に、今の立法府では問題の解決は遠いと強く思う。
何故なら、与野党ともに参議院選の政争の具に使っているから。国民のためを思って、と本気で思っているとはとても思えない。

それにしても驚くべき2つの事実。基礎年金番号の突合せもれ、5千万人!(人口の半分)。そして、時効のため受給権を失った人の総額約950億円。
この950億円は一体、どこに消えたのか?誰も言わないし、問わない。。。話題の渦中の時期は余りワイワイ言いたくなかったが、もしかしたら、無駄な施設に使われてしまったのか?

国民年金制度は建前上、「社会連帯」を謳っている。昔のように子が親の老後の面倒を見ることが出来ない。それを社会全体で間接支援する。経済的には年金制度。身体的には介護保険。
だから、僕も懐が痛くとも両保険料は払っている。勤め先が社会保険料無いため。(ただ、親の家住まいで、食事や洗濯の世話を受けているのでもたれているのだが)。

もちろん、それは制度理念の半分で、多くの人にとって年金は自分の将来への関心だろう。サラリーマンが国民年金制度に詳しくないのは社会保険で会社を通して厚生年金保険料を払っているためだろう。大雑把に言えばそれも国民年金保険料の代替なのだが。

だが、この記帳漏れ問題が、皮肉にも厚生年金保険料支払者をも国民年金に関心を持たざるを得なくなった。

国民年金保険料は本人に負担能力がないと配偶者や世帯主が連帯納付しないといけないと知っている人はどれだけいるだろう。(国年法・88条)。だから、年金保険料の免除を受ける場合も基本的に「世帯単位」になっている。(同・90条)。
(ただし、学生納付特例・若年者納付猶予制度期間は除く)。
 また、実は国民年金は督促もでき、延滞金も徴収できるし、財産差押えさえも出来るのだ。(同・97条)。
さすがに、そこまでのことをやっている話は聞かないようだけど。。。

by ripit-5 | 2007-05-31 21:16 | 社会